H25/02/25 |
文化・世界遺産課 世界遺産・文化財係 |
平成16年度に善徳寺から「国の文化財指定を要望する請願書」が提出されて以来、県と協議し、連携しながら進めているところです。 しかし、重要文化財(国の指定)というものは、要望して指定される性質のものではありません。十分に調査して価値を見出し、それが国の指定基準に見合うものでなければならず、また、建造物においては、同一県内や地方内で、同時期、同類のものが指定されることはありません。 善徳寺の場合、県内で同時期・同宗派の勝興寺が既に重要文化財に指定されていることから、指定されるためには、その他の指定基準に見合う特徴を見つけなければならず、現時点では資料が足りていない状況です。 県の指導では、善徳寺の歴史的・教義的背景を探るための歴史資料調査と建造物の詳細調査を行って、ある程度の資料を揃えてからでないと国へは相談できず、揃ったとしても、それで指定されるとは限らない、ということであり、勝興寺で同様の調査を行った際には、調査期間は10年近くかかったと聞いております。 市では平成17~19年度で善徳寺の歴史資料調査を行い、平成20年度より5年計画で建造物調査を実施中で、平成24年度に報告書を刊行します。また、現在、善徳寺が本堂修理工事を行っておられますので、新たなことが分かればすぐ報告できるよう、今後も状況を注視していきたいと考えております。
|
|