R05/07/20 |
医療課 要望担当係 |
医師確保については、全国的な少子化の影響とともに、新医師臨床研修制度の導入や、令和6年度から開始される医師の働き方改革等の影響から、市立病院においても一部の診療科の医師確保が進まず、当該診療科の診療時間縮小、診療科そのものの閉鎖を検討せざるを得ない状況が始まっています。 これまで利賀地域、上平地域の診療所の医師については、富山県医務課による医師派遣調整によって、自治医科大学から自治医の派遣がなされてきました。一方、従前より自治医科大学における医師数の減少や医師の希望等により、従来通りの派遣を維持することが年々厳しさを増すとの情報が耳に入ってきておりました。 今年度の利賀診療所への医師派遣が困難であるとの情報を受けて、市では県医務課等と度重なる調整のうえ、富山大学総合診療科及び南砺市民病院からの医師派遣を依頼し、医局及び病院の理解を得て、現状の体制を確保することができました。 来年度以降の医師の斡旋については、県医務課からは明言できない旨回答を得ておりますが、富山県医療計画(平成30年3月改訂版)においては、へき地医療に従事する医師の確保に向けた取組みが必要であるとの認識のもと「人材確保に努める」ものとされており、また、富山県山村振興基本方針においても「へき地医療拠点の整備及び医師の確保」が基本事項の主な施策として記載されておりますので、本市としては、引続き、県医務課へ自治医派遣の斡旋について、強く協力を求めていく必要があるものと考えております。
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